富士通が韓国ティーエスオンネット社に投資


韓国で大きなプレスリリースがあった。


후지쯔, 티에스온넷 투자 결정
富士通, ティーエスオンネットに投資決定)
http://www.etnews.co.kr/newswire/press_view.html?id=0161612

日本富士通株式会社(代表取締役Kurokawa-Hiroaki, http://jp.fujitsu.com)富士通コーポレートファンドを通じて韓国ティーエスオンネット(Trusted Systems on the Net Co.,Ltd. )に 10億ウォン(約 1億 2千万円)を投資すると 6月 20日発表した.

今後の市場拡大が期待されているセキュアOS(Secure OS,サーバー保安システム) 分野に優秀な技術を持っているティーエスオンネットに投資をするようになったのだ. ティーエスオンネットは今回の投資をきっかけに経営基盤を確固にすることはもちろんグローバル市場挑戦を加速して行く予定だ.


2005年はセキュアOSだけで33億ウォンの売り上げを出したようだ

政府各機関と地方自治団体, その他企業などにもセキュアOS(Secure OS,サーバーサーバー保安システム)を多量納品し, 2005年には約 33億ウォンの売上げ実績を果たした. 調逹納品実績は平均 65%のマーケットーシェアで一番高い実績を持っている。UNIX,Linux,Windowsなどマルチプラットホームに対応する製品を提供しているし, 1,000余台を上回る納品実績を持っているセキュアOS(Secure OS)に特化した企業だ.


富士通が投資を決定した理由は↓

去年 12月に情報セキュリティ政策会議で発表した “政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準”でサーバーのアクセス制御に関する対策基準としてアクセス制御機能の導入が決まるなど, アクセス制御ソフトウェアが注目を引いている. アクセス制御ソフトウェアと言うのはサーバー管理者に対してもその権限を最小限にする機能, 不法変造禁止機能及びサーバーログ収集機能などを提供することができることから日本版 SOX法や IT内部統制の適用面でも活用が期待されている.

富士通株式会社はこういうわけで韓国のソフトウェア開発企業にも投資をして, その企業で開発した製品の品質を保障するためのテクニカルサポートもする事にするなど韓国のソフトウェア産業界に大きく寄与するようになった.

ニュース出処 : 韓国富士通


こっちは握手写真付きのニュース


후지쯔-티에스온넷 투자 배경과 의미
富士通-ティーエスオンネットに投資の背景と意味)
http://www.etnews.co.kr/news/detail.html?id=200606200013


3億円以上の導入が内定しているらしい?!

日本は去年 12月情報保安政策会議で ‘政府機関の情報対策のための統一基準’を発表してサーバーアクセス制御の対策基準を決めた. サーバーでもセキュアOS 需要が大きく増えている状況だ.

富士通側は “もう公共機関に予定された物量だけ数千台に至る”と “多分去年ティーエスオンネットがあげた売上高以上規模に今年の下半期に日本市場に供給することになる”と控え目に分析した.

ティーエスオンネットは去年国内で 33億ウォンの売上げをあげた. ここに全世界に供給する富士通サーバープラットホームに基本搭載される核心SW 源泉技術が ‘メード・イン・コリア’という付随的な広報效果まであげることと予想される.


もうひとつ別の記事
국내SW 후지쯔 그룹 통해 일본 수출
( 国内SW 富士通グループ通じて日本輸出)
http://www.etnews.co.kr/news/detail.html?id=200606200203

今回の提携によってこれから全世界の富士通サーバーにはティーエスオンネットが自社開発した ‘サーバーOS 保安ソフトウェア(=セキュアOS)’ 製品が漏れ無く搭載される.

富士通グループは SI 専門子会社 ‘SSL’を通じてサーバーOS 保安ソフトウェアを搭載した製品を日本市場にまず販売してこれを全世界で拡大して行く計画だ.

二つの会社は去る 2004年から今回の契約のために技術人力を交流してサーバー OS 保安製品を全世界市場に当たるように開発してすべての品質認証を終えた.

金病院 韓国富士通代表は “これからすべての富士通サーバーにはティーソンネット社の製品が搭載される”さらに“富士通グループ次元で特定ソフトウェアに投資してこの製品を全体ラインに含むことは初めて”と言った. 彼は富士通がグローバル企業として韓国ソフトウェア輸出活性化に寄与することができるようになったと付け加えた.

林年号 ティーエスオンネット社長は “今回の提携をきっかけに日本だけではなくアメリカ・ヨーロッパなど海外市場に積極進出して国産ソフトウェア技術の優位性を知らせて行く”と明らかにした.


日本語のプレスもある
富士通コーポレート・ファンドが韓国セキュリティベンダーTSonNetへ出資
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/06/20.html


TSonNetに関する昔の記事(2002年モノ)にもいっしょに


TSonNetのセキュリティOSベース「RedOwl」
http://www.bithill.com/jp/express/20020404.htm

OS内部でのセキュリティ機能を実現したサーバーセキュリティ製品である
TSonNet社の「RedOwl」が韓国の国家情報院(最高情報機関)の評価テストを経て調達庁と製品供給契約を締結した。

本社は大徳バレーにあり、韓国IT産業の主軸研究機関でるETRI(韓国電子通信研究院)で10年以上KernelベースのセキュアOSを専門的に研究した人々により構成されている。
現在、米Argus Systems Group, Inc.社と提携関係にあり、今回日本でのビジネスをスタートさせる予定


日本でのビジネスをスタートっていうのがこの資料↓にある


韓国における情報セキュリティ政策に関する調査
http://www.ipa.go.jp/security/fy16/reports/korea_security/

5. 情報セキュリティ産業の現状と課題
  5.1. 情報セキュリティ産業市場の概要
  5.2. 情報セキュリティ産業の主要企業の概要
  5.3. 情報セキュリティ産業振興の事例 セキュア OS
  5.4. 情報セキュリティ産業の展望と課題
  5.5. 付属資料


「韓国における情報セキュリティ政策に関する調査 報告書」
http://www.ipa.go.jp/security/fy16/reports/korea_security/documents/korea_security_2004.pdf

海外進出状況:
日本:2003 年9 月、日本のインフォコム社との間に、50 万ドル相当のセキュリティソリューション供給契約を締結。