中国が国防関連でも適用できるサーバOS「銀河麒麟」の開発に成功


こんなニュースありました。


中国、サーバOS「銀河麒麟」開発に成功
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/12/12/382.html

中国国防科学技術大学などの研究チームが開発した「銀河麒麟服務器操作系統(銀河麒麟サーバオーベレーションシステム)」がこのほど、「863計画信息領域弁公室(863計画情報分野事務局)」主催の専門家会議による検査を通過した。
専門家会議によると、「銀河麒麟OS」は中国がこれまで開発に成功したなかで突出した安全性をもつOSで、863計画の重大な成果の一つとされる。
中国のOS開発能力向上を示すものとして非常に高い評価を受けた。


863計画については以下のサイトに
http://crds.jst.go.jp/CRC/plan/m3-1.html

ハイテク研究の振興策
1986年3月3日、4人の著名な科学者が政府に手紙を出し、世界先進レベルへのキャッチアップを実現するため、中国のハイテクを発展させるよう提言した。訒小平はこの提言を重視し、専門家による半年間にわたる議論を経て、「ハイテク研究発展計画」(「863計画」)として実行されることとなった。


銀河麒麟OSはすでに評価済みだそう

今回の専門家会議による検査に先立ち、中国軟件測評中心(中国ソフトウェアテスト及び評価センター)などの専門機関も、銀河麒麟OSに対し一連の厳格な検査と評価を行っていた。
このなかで、銀河麒麟OSがサーバOSの有すべき性能を完備し、安全性、ユーザビリティ、拡張性、リアルタイム処理性能、ソフトウェアとハードウェアの適合性等でいずれも高いレベルに達していると結論付けられていた。


すでにLenovoとかと商業化契約済みらしい

国防科学技術大学はすでに聯想(Lenovo)、上海中標軟件有限公司(中標軟件)などと、銀河麒麟OSの商業化契約を締結している。
さらに同校は、金融、証券などの重要部門と、政府、教育機関などの公的機関向けに銀河麒麟OSを提供し始めている。
商業化に先立ち、銀河麒麟OSは安全性に対する要求が最も厳しい国防関連部門でも試用され、成功を収めたという。


開発目的はみんな同じですね。

中国政府も関連業界も、OSがコンピュータシステムの核心であるとみなしているが、中国国内のOS市場は外国製品にほぼ独占されてきた。
こうした認識と実情を踏まえ、中国政府は独自著作権を持つOS開発と商業化を、戦略的な目標の一つとして重視していた。


こっちにも記事あった。


中国産サーバーシステム、「銀河麒麟オペレーティングシステムが完成
http://biztech.nikkeibp.co.jp/news/flash/519892.html

同システムは独自開発した基本コア層とFreeBSDUnixオペレーターシステムの一種)を基に改造されたシステムサービス層から構成される。多層式コアを有しており、セキュリティレベルが構造化保護レベルに達している。


2003年に中国北京で開催されたセキュアOSフォーラムの中のセッションと関係あるような感じ


Secure OS Forum 2003
http://www.secureosforum.org/forum/forum2003.htm

17:05 〜 17:20
中国 Secure OS 開発現況と見込み
チングスワン (中国科学院情報保安技術研究センター場)
17:05 〜 17:20
중국 Secure OS 개발 현황과 전망
칭 스완 (중국과학원 정보보안기술연구센터장)


中国科学院(Chinese Academy of Sciences)のサイト(日本語)
http://crds.jst.go.jp/CRC/foothold/cas.html


銀河麒麟OSの公式サイト
http://www.kylin.org.cn/