富士通のベンチャー企業向け投資ファンド事業


富士通がTSonNetに出資したときの話


ベンチャー企業向け投資ファンド
https://f-square.disc.co.jp/2009/introduction/keyword/org_02.html

富士通グループでは、有望ベンチャー企業へ出資を行うためにコーポレート・ファンドを2005年に設立。2006年6月にはこの投資ファンドの仕組みを使い、市場拡大が期待されるサーバセキュリティの分野で優れた技術を持つTSonNetへ出資を行った。


投資した背景

日本では、民間企業や官公庁などのWebサーバへの不正アクセストラブルやシステム管理者による内部情報漏えいなどにより、サーバセキュリティの確保が重要事項となっている。こうした中、2005年12月には情報セキュリティ政策会議より「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準」が発表された。そこではサーバのアクセス制御に関する対策基準として、アクセス制御機能の導入促進が決定され、アクセス制御ソフトは今大きな注目を集めている。また、アクセス制御ソフトは、サーバ管理者についてその権限を必要最小限に限る機能や、改ざん不能なサーバ履歴(ログ)を出力する機能などが提供できることから、金融商品取引法や内部統制への対応支援としても期待されている。


既に韓国では、官公庁および自治体においてサーバセキュリティ製品の導入が本格的に実施されており、TSonNetはこのサーバセキュリティ市場で高いシェアを持ち、UNIXLinuxWindows等のマルチプラットフォームに対応したソフトウェア製品を提供。1,000台を越えるサーバへの出荷実績を持っているのである。


富士通グループではTSonNetへの出資の他にも、ニフティがグローバル・ブレインと提携。有望ベンチャー企業への支援を行う投資事業有限責任組合投資ファンド)「WING(ウイング)」を2005年4月に設立しており、今後も将来成長が期待される有望なベンチャー企業に対して、コーポレート・ファンドにより積極的な出資を行っていく。